早慶・東大に通じる英語の過去問復習法

東大・早慶への道 / 英語過去問はこう復習しろ!

英語の過去問を解いた後、
皆さんはどんな風に復習をしてますか?
 
指導経験から、早慶に通じる過去問の復習方法をお伝えします。
 

過去問演習はいつごろから始める?

過去問を1年や2年から一生懸命解く人は、ほとんどいないでしょう。
それは、当然基礎ができていないのに、
演習をしても意味がないからです。
 
早慶レベルの過去問を解こうとしたら、
必要な知識は膨大なものになります。
 
単語力 : 一般的な受験単語集で9割以上の正答率
文法力 : 一般的な文法・語法問題集で9割以上の正答率
構文力 : イメージ訳ではなく、構造に留意した訳ができる
読解量 : 和訳問題集を数冊程度はやりこんでいる
 
これらをやった後、
実際に過去問を解いて、合格最低点に-10%程度であれば、
過去問をやって、追い上げることが十分可能です。
 
ただ、-20%以上であれば、上のどこかが欠損している可能性が高く、
過去問をやる前に(過去問をやりながら)、
基礎の穴埋めをしていく必要があります。
 
 
2年生くらいから、しっかりと積み上げてくることができた人なら、
おそらく高校3年生の2学期頃からではないかと思います。
 
このように、そこそこの基礎力が整ってはじめて過去問演習に入ることができます。
正直、ここまでは、定型的な学習が多く、
まじめにやっている人であれば、あまり差がつきません。
 
でもここから先は、その人の自主的かつ真摯な努力が問われる厳しい戦いになります。
 
3年生の10月くらいまで同じような状況にあったのに、
最終的に英語がひと伸びして早慶・国立に受かる人と、
最後に伸びきらず試験で失敗してしまう人との間でどこに違いがあったのか?
 
これは確実に復習の在り方です。
 
 

過去問をやってみる

過去問をやるとき、皆さんはどんな感じでやってますか?
参考までに、私が生徒にやらせている方法を書いておきます。
 

手順Ⅰ : 問題用紙をコピーする

本を開いて解くと、書き込みにくく、思考が鈍化してしまいます。 
いつも同じサイズにしておくと、ファイリングしやすく、復習が楽になります。
 

手順Ⅱ : 集中できる環境を整える

必要以上に神経質にならなくてもいいですが、
机の周りが乱れていたり、周囲でテレビがついていたり、
これでは集中力が乱れて、解けるものも解けません。
コタツよりテーブル、なるべく本番に近いようにします。
 

手順Ⅲ : タイマーで時間を測る

本番は時間との戦いです。
普段から時間を意識し、時間配分に慣れておく必要があります。
 
 
 

具体的な復習方法

 
では具体的な復習の手順を考えてみましょう。
 

① いつも通りに答え合わせ

まず過去問を解き終わったら、いつも通り答え合わせをします。
ここはいたって普通にやっていただいて構いません。
なんでこれが正解なのか不正解なのかを確認していくという作業です。
 
この段階はすべての人にとって基礎的なものなので、
過去問演習に入ってきた人で、やれていない人はいないでしょう。
文法問題などは、ここまでで十分です。
 
しかし、長文問題はここで終わってはいけません。
この段階で終わってしまうと、せいぜい偏差値60くらいで止まります。
 

② 和訳の確認

解答に付いている全訳と見比べながら、必ず自力で和訳できるようにしておきます。
できていると思っても、「声に出して言ってみてごらん」というと、
できない人がほとんどです。
 
指を差しながら、よどみなく、確実な訳が言えるようにしましょう。
◇ 感覚訳ではなく、構造に留意した訳であること。
◇ 知らない語句はチェックペンを引き、意味を(赤下敷きで消える)赤ペンで書き込む。
◇ 赤本の訳は意訳しすぎることが多いので、なるべく直訳を心がける。
◇ 一通り確認が終わったら、最初に戻って和訳ができるかどうか、通して確認する。
 
この作業を通して、英語・日本語の変換能力が向上し、
初見の長文であっても、速やかに和訳できるようになります。
またその過程で、構文能力つまり構造分解能力も向上します。
 

③ 単語・熟語の暗記

②の段階でチェックしておいた語句が確実に和訳できるようにする。
しかし、できるようになる人はさらに上を行きます。
 
それは、英語をかけるようにすることです。
昨今は単語を書かされることも多く、
また根源的な理解のためにも、必要な作業だと考えてください。
 
そして一通り覚えたら、赤下敷きで隠して文章にさっと目を通し、
その語句の所に来たら、書けるかを確認します。
 

まとめ

英語で偏差値65を突破したいなら、
とても骨は折れますが、この復習へのこだわりが重要です。
 
私の塾では、上位志望者には徹底させています。
 
それでもおろそかにやる人もいるので、
以下のようなチェックをしています。
 
「復習終わりました」 → 「じゃあ持っておいで」 → 「この段落を和訳してみて」
 
◇ 時間をかけても和訳ができず、語句でつまづいている → 偏差値55が限界
◇ 時間をかけてなんとか和訳をひねり出している → 偏差値60程度
◇ よどみなく、和訳がすらすら言える → 一定の経験量を積めば偏差値65オーバー
 
この基準を頭に入れて、しっかり復習をして栄冠をつかんでください!!! 
 

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